ポイントが貯まりすいETCカードの選び方。ポイントが貯まる「お得」でおすすめのETCカードとは?

あなたはETCカードを選ぶときに、どんな基準でクレジットカードを選んでいますか?好きな見た目のクレジットカードですか?それともよく使う店のクレジットカードでしょうか?なんとなく決めたカードに付いてきたETCカードをそのまま使っていますという人、もしかしたら損をしているかもしれません。

好きなクレジットカードを持つのも大事ですが、どうせならポイントが多くもらえるカードを使うほうが良くはありませんか?ほとんどのクレジットカードは200円で1ポイントと、還元率が低めに設定されており、ポイントを貯めるには時間がかかってしまいます。ですが、その倍のカードなら単純に2倍早く貯まっていきます。

キャンペーンや提携店などを利用すると、さらにポイントが貯まりやすくなり、普通に貯めている場合と比べると、かなりの差が出る場合もあるんですね。そこで今回はポイントが貯まるETCカードの選び方や、効率よくポイントを貯める方法、おすすめのクレジットカードなどをご紹介したいと思います。

ETCカードのポイントはクレジットカードのポイント

ETCカードのポイントはクレジットカードのポイント

知っている人も多いと思いますが、ETCカード利用分の請求は親であるクレジットカードに対してされます。ですから、ETCカードポイントとはクレジットカードのポイントということになります。そして、ETCカードを利用したポイントの還元率は、クレジットカードの還元率と同じですので、高速道路の利用でポイントを多く貯めたければ還元率が高いクレジットカードを選ぶ必要があります。

還元率とは?

還元率とは?

クレジットカードの還元率ってよく聞くけど、なんのことかよく分からないという人もいるのではないでしょうか。還元率とは、クレジットカードで支払ったお金に対して還元される割合のことです。還元といっても現金でキャッシュバックされるわけではなく、普通はポイントという形で還元されます。

スーパーマーケットのポイントカードでも200円で1ポイントというふうに決まっていますよね。あれと同じです。200円で1ポイントだと還元率は0.5%です。それから、ポイントが、1ポイントで何円の価値を持っているのかというのもカード会社によって違います。

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1ポイントは1円じゃないの?と思うかもしれません。

確かにクレジットカードに限らず、どんな会社のポイント制度でも1ポイント=1円というのが普通です。ですが、中にはそうではないカード会社もあるんですね。例えばJCBカードのOki Dokiポイントは、1ポイントが3円~5円となっています。(交換先によって変わります)他にも、三井住友VISAカードやセゾンVISAカードなども1ポイントあたり4~5円と、価値が異なります。

還元率は「実質還元率」もチェックすること

還元率は前述のような計算で算出することができますが、普通はカード会社にカードごとに公開されています。ですが、この公開されている還元率が高いからといって、絶対に得をしているとは限らないのです。注意しておかなくてはいけないのは、ポイントの交換レートです。交換レートが低いと、いくら還元率が高いカードでもあまり得をしないことがあります。

例えば、還元率0.5%のJCBカードでは、Oki Dokiポイントを1ポイント獲得するのに、1,000円利用しなければなりません。還元率が1.0%のカードだと、10万円利用したときの獲得ポイントは200ポイントです。この200ポイントをnanacoポイントに交換したとすると、1,000ポイントになり実質還元率は1.0%のままですが、楽天ポイントに交換したならば、800ポイントとなり実質還元率は0.8%に下がります。

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このように獲得ポイントの交換率のことは実質還元率と呼ばれており、お得にポイント活用するときには最も大事なものになってきます。ほとんどのカード会社では、交換先によって還元率が変わりますので、自分がよく使う交換先の実質還元率が高いカード会社を選ぶというのも、賢く利用するためのポイントになります。

ポイントの最低付与単位も気をつける

1ポイントをもらうのにいくら利用すればいいのかという「最低付与単位」も、カード会社によって異なります。100円や200円で1ポイントという会社は多いですが、前述のJCBカードのように1,000円で1ポイントというところもあります。どちらが良いのかというのは一長一短あり、一概には言えないところがあります。

ですが、仕組みを知っておくことで効率よくポイントを貯めることは可能です。例えば、還元率0.5%のイオンカードのときめきポイントは200円で1ポイント貯まりますが、このカードは1件ごとにポイントが計算される仕組みになっているため、200円未満なら0ポイントということになります。

それに対して、JCBのOki Dokiポイントは月の合計金額で計算されます。100の位以下は切り捨てられてしまいますが、場合によってはロスがイオンカードより少なくなります。例を挙げてみてみましょう。極端な話ですが、月に199円の買い物を100回したとしましょう。合計金額は19,900円です。

これを還元率0.5%のイオンカードで支払った場合、1回の支払いはすべて200円未満なので獲得ポイントは0ポイントです。同じ還元率0.5%のJCBカードで支払った場合は19ポイントです。この支払い方法だと、JCBカードのほうが良いということになります。ですが、200円の買い物を100回なら、イオンカードは100ポイントでJCBカードだと20ポイントです。

1ポイントの価値と交換先の還元率が違うので、どちらが良いとは言えませんが、支払いの仕方によってこういう差が出るということは覚えておいたほうがいいでしょう。ロスの分は、あと100円で1ポイント増えるなら、コンビニでジュース1本をカードで買うという使い方でポイントの獲得数が僅かですが増えます。

こういった計算の仕方はカード会社によって変わりますので、各クレジットカードのポイントが貯まる仕組みをちゃんと理解して、効率よくポイントを貯めましょう。

還元率の基本は0.5%

年会費無料のクレジットカードはほとんどが還元率0.5%です。これだとポイントがあまり貯まらないため、1.0%以上のクレジットカードがおすすめです。0.5%が1.0%になったところで、対して変わらないんじゃないの?と思うかもしれませんが、結構違いは出てきます。カードの利用金額にもよりますが、仮に還元率0.5%のカードを1年で100万円使ったとしましょう。このとき還元されるポイントは5,000ポイントです。

それに対して今度は還元率1.0%のカードで100万円だとどうでしょうか?単純に2倍ですから、1,0000ポイントになりますね。5,000ポイントの差が出てきました。カードが違うだけで5,000円分多くもらえるわけですから、還元率は高いほうがいいですよね。さらに各カード会社が行なっているキャンペーンや、提携サービスなどを上手く使えばもっとポイントがもらえます。

還元率が高いETCカードを選ぶときの注意点

還元率が高いカードの中には、年会費や更新手数料があるものもあります。かかっても構わないならいいのですが、高還元率のカードを選ぶのに年会費を払っていると下手するとマイナスになります。うっかり確認するのを忘れて、年会費や更新手数料を払うということがないようにしましょう。

おすすめの高還元率カード

おすすめの高還元率カード

還元率が高いカードの選び方はわかったけど、手っ取り早く教えて欲しいという人や、自分で探すのが面倒だという人のために、おすすめのカードをセレクトしました。還元率1.0%以上の高還元率カードのみをご紹介しますので、これを利用してETCでポイントをどんどん貯めましょう。

JCB CARD W/JCB CARD W plus L

このクレジットカードは2017年と、割と最近誕生したカードなので知らない人も多いかもしれません。JCB CARD WがブルーでJCB CARD W plus Lがピンクと分かれていますが、どういう違いがあるのかと言うと、JCB CARD W plus LはJCB CARD Wの特典にさらに女性に嬉しい「お守リンダ」や「LINDAリーグ」などのサービスが追加されたものです。

要するにJCB CARD Wが男性向けで、JCB CARD W plus Lが女性向けのクレジットカードということになります。JCB CARD W/JCB CARD W plus Lはとてもお得なカードでおすすめですが、申し込みに制限があることを先に言っておかなければいけません。その制限とは39歳までしか作ることができないということです。

言い換えると若者向けのカードとも言え、そのポイントアップの提携店も若者向けのものが多い印象です。ちなみに39歳で作って40歳になってしまった場合はどうなのかと言うと、この場合は40歳以降も持ち続けることができます。大きなデメリットはこの年齢制限があるという点でしょう。では、次にこのクレジットカードのメリットをみていきましょう。

還元率が1.0%で常に2倍!

年会費無料だとほとんどのクレジットカードは還元率0.5%で、それを超えるカードはなかなかありません。そんな中JCB CARD Wは常に2倍の還元率1.0%になっており、他のカードよりも早いスピードでポイントが貯まります。さらに人気店や有名店でのポイントアップがありますので、メインカードとしても優秀なカードです。

Oki DokiランドやJCB ORIGINAL SERIESパートナーでさらにポイントアップ

Amazonで3倍セブンイレブンで3倍、スターバックスカードのチャージで10倍など、人気の高い店でのポイントがアップするのが嬉しいです。他に対象となるのはENEOS、ビックカメラ、Francfranc、Right-on、ABC-MART.net、U-NEXT、Dell、楽天市場などで、その他にも多くのショップがポイントアップの対象となっています。

リクルートカード

ポイントの還元率を優先させるのであれば、忘れてはいけないのがリクルートカードです。これも高還元率のカードとして必ず名前が挙がってくるカードになりますので、ETCの利用でポイントを貯めるのであれば、候補に入れておきたいカードになります。

還元率はトップクラスの1.2%!

リクルートカードの還元率は、年会費無料では驚異の1.2%となっています。仮に年間100万円のクレジットカード利用があるとして、還元率0.5%の場合と比べると、7,000円の違いが出てきます。もちろんETCカードの利用でも1.2%ですから、とにかくポイントを貯めたい人にはおすすめのカードです。

楽天Edyやnanacoカードへのチャージにも使える

楽天Edyやnanacoはとても便利な電子マネーですが、この2つへチャージできるクレジットカードは限られています。ですが、リクルートカードはどちらにも対応しており、還元率も高いので、チャージ用のカードとして重宝します。ただし、あまりにも有用なため、月間30,000円までのチャージしかポイントが付かないという制限があります。

デメリットは交換先と発行手数料

リクルートカードはポイントが貯まりやすくていいのですが、デメリットとしてはポイントの交換用途が少ないということが挙げられます。交換用途としては、Hot Pepperやじゃらんといった店での利用か、Pontaポイントに交換のみとなります。ですから、これらを普段利用していないのであれば、いくら還元率が高くてもポイントを余らせてしまうことになります。

それからもう一つデメリットとなり得るのが、国際ブランドによってETCカードの発行手数料がかかるということです。手数料はMastercardかVisaを選んだ場合に、1,000円(税別)かかります。ですから、リクルートカードを作るときにETCカードを申し込みたいのなら、必ず国際ブランドをJCBにしておきましょう。

Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)

Orico Card THE POINTは信販会社のオリエントコーポレーションが発行するクレジットカードで還元率の高さや、ポイントの交換用途のが充実していることから、人気のカードとなっています。

還元率は高還元率の1.0%

還元率は年会費無料で1.0%の高還元率です。しかも、入会して6ヵ月間は還元率が2.0%にアップします。100円で2ポイントになりますので、新生活で物が必要になったときなどにまとめて使うことで、大量のポイントをゲットすることができます。さらにオリコモールでの利用でも0.5%の加算があります。

還元率だけじゃなく実質還元率も高い

還元率1.0%のオリコカード・ザ・ポイントの付与単位は、100円で1ポイントです。高いのはそれだけではなく、実質還元率も他のカードに比べると高いのがメリットとなっています。Tポイント、楽天ポイント、Pontaポイント、dポイントといった有名どころのポイント還元率がすべて1.0%となっており、ロスがほぼないため非常に人気のカードです。

デメリットはポイントの有効期限

使い勝手が良くポイントがどんどん貯まるオリコカードですが、唯一のデメリットはポイントの有効期限が最大12ヵ月と短いことです。キャンペーンなどで獲得したポイントでは6ヵ月のものもあります。定期的に有効期限をチェックするようにし、ポイントの交換用途の多さを生かして、素早く使うようにしましょう。

dカード

dカードはdocomoが発行しているクレジットカードで、それだけに携帯関係のサービスが充実しています。携帯の保証が付いているなど、docomoユーザーにとっては嬉しい1枚になります。docomoを利用していなくてもカードの作成は可能です。

還元率は1.0%、年会費は実質無料

dカードの基本の還元率は1.0%となっています。クレジットカードの年会費は初年度無料で2年目以降は1,250円となっていますが、年1回でも利用すれば次年度以降も無料になりますので、実質無料となります。また、ETCカードの年会費もクレジットカードと同様、年に1回の利用で無料です。高速道路を年に1回使うかどうかという人には向きません。

提携店の利用で還元率が4%にも

dカードを提携店で利用すると、還元率が2%以上にアップします。例えば、エネオスや三越では2%、東急ホテルズ、コナカ、FUTATAでは3%、スタバやサカイ引越センターでは4%というふうに高還元率の提携店がたくさんあります。貯めたポイントはdocomoの携帯料金の支払いにも使えますので、docomoユーザーにはうれしいですね。

楽天カード

楽天カードは知らない人はいないと言ってもいいぐらい有名なカードです。その特典の多さと審査の通りやすさから、持っている人が一番多いクレジットカードなのではないでしょうか。

還元率は1.0%、楽天グループだと4%も

楽天カードの基本還元率は1.0%ですが、楽天市場や楽天トラベルで楽天カードを使った場合、3~4%の還元率になります。普段から楽天市場で買い物をしている人にとっては手放せないカードです。

楽天SPUやキャンペーンでポイントがザクザク

楽天にはポイントが多くもらえるサービスやキャンペーンが数多くあり、すべてを把握できていない人が多いのではないでしょうか。楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)では楽天市場での買い物が最大15倍、お買い物マラソンではSPUも含め最大41倍にもなるなど、他では考えられない還元率になることがあります。

ただしETCカードは年会費がかかる

これだけいい楽天カードもデメリットはあります。それは、ETCカードの年会費がかかってしまうことです。といっても年会費は500円(税抜)なのですが、ではなぜここで紹介したのかというと、年会費くらいなら元が取れてしまうほど、還元率が高いからです。先ほどもご紹介したとおり、楽天グループでの利用なら500ポイントくらいならすぐ貯まってしまいますので、年会費が実質無料という見方もできます。

ETCマイレージサービスでさらにポイントを

ETCマイレージサービスでさらにポイントを

ETCマイレージサービスは、高速道路のETCでの利用料金に応じてポイントが貯まるサービスです。貯まったポイントは通行料金の割引に使えます。無料で登録できるうえに、とてもお得なサービスになっていますので、登録をしておいたほうがいいでしょう。

ETCマイレージサービス利用でポイントがダブルで貯まる

ETCマイレージサービスの良いところは、ポイントが貯まるところですが、このポイントはクレジットカードのポイントとは別物なので、別々にポイントが貯まります。言い換えればポイントを二重に貯めることができるんです。しかも還元率がクレジットカードに比べるとかなり高くなっていますので、利用頻度の高い人にとっては必須のサービスになります。

還元率1.0%のETCカードで月1万円利用した場合、高速道路の利用でのポイントは年間12万円なので1,200ポイントです。ETCマイレージサービスに登録していなければポイントはこれだけですが、登録していた場合年間12万円利用で12,000ポイント貯まります。(NEXCO等10円につき1ポイントの道路を利用した場合)

ETCマイレージサービスでの12,000ポイントは11,000円に相当しますので、クレジットカードのポイントよりも10倍近く多くなります。合わせると13,200ポイントです。ただし、ETCマイレージサービスのポイントは高速道路の通行料金の支払いにしか使えません。ですが、ETCマイレージサービスだけで、1ヶ月分の高速道路の料金を無料にできてしまうんですね。

平日朝夕割引でさらにお得に

ETCマイレージサービスのお得な点はそれだけではありません。平日の朝6時~9時または、夕方の17時~20時に月5回以上高速道路を走行する場合には、平日朝夕割引の対象となり、さらに割引があります。月5回~9回までが30%割引で、10回以上が50%割引です。

最大100kmまでが上限なので割引の限度はありますが、高速道路を通勤で使っている場合など、利用回数が多い人にとってはうれしいサービスとなっています。もし月に5回以上の利用がある場合は、曜日や時間帯を意識して料金所を通過しましょう。もしまだETCマイレージサービスに登録していないのなら、ぜひ登録しておきましょう。

まとめ、本当は還元率よりもお得なのは・・・?

還元率が高いクレジットカードでETCでのポイントも貯まったのはいいけど、クレジットカードの使い方があまり自分に合ってなくて使っていないということになってしまうこともあるのではないかと思います。

せっかくカードを作っても使わないのであればもったいないです。ですから、還元率が少し下がっても自分がよく使いそうな店と提携しているカードがあるなら、そちらを選んだほうが結果的にポイントが多く貯まるようになるでしょう。還元率だけ見ていても本当に得するとは限らないんですね。今回ご紹介した内容を参考にして自分に合ったカードを探してみてください。


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