ETCカードを作りたいと思って作り方を調べていたら、クレジットカードも作らなければいけないと知り、がっかりしてしまったことはありませんか?
人によってはクレジットカードを作ることに抵抗があったり、審査が通らなかったり、特別な事情があったりして作れないなんていうこともありますよね。
クレジットカードが作れなくても諦める必要はありません。実はクレジットカードなしでも、ETCカードを作れる方法があるんです。
今回はそのETCカードはどんなものなのかということから、作り方や使用時の注意点まで丁寧に解説していきたいと思います。
個人だけでなく、個人事業主や法人用のカードも紹介していますので、参考にしてみてください。
目次
クレジット機能なしのETCカードの種類

通常ETCカードを作るには、「クレジットカードの申し込みが必要」です。
ETCカードを作るのに審査が必要なわけではなく、普通はクレジットカードを作るときのオプションとしてETCカードを作るため、結果的にクレジットカードの審査が必要になるということです。
ですが、クレジットカードを作れない人たちのために作られたETCカードがあります。
- ETCパーソナルカード
- 法人ETCカード(ETC協同組合発行)
- ETCコーポレートカード(高速情報協同組合発行)
- 法人ETCカード(高速情報協同組合発行)
クレジット機能なしのETCカードは全部で4種類あります。そのうち個人が持てるETCカードは、ETCパーソナルカードだけです。
今回はその4種類のカードを紹介していきます。
ETCパーソナルカード

ETCパーソナルカードは、
- 西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)
- 東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)
- 中高速道路株式会社(NEXCO中日本)
- 首都高速道路株式会社
- 阪神高速道路株式会社
- 本州四国連絡高速道路株式会社
の6会社が共同で発行しているETCカードです。
聞きなれない名前のETCカードかもしれませんが、高速道路を管理運営する会社が発行しているものですので、危険なものではありません。
ETCパーソナルカードのメリット
クレジットカードを作る必要がない、というのが最大のメリットになります。これ以外の機能は、全部クレジットカードありのETCカードにもあります。
逆に言えば、メリットはこれしかないため、クレジットカードを作るのに問題がないなら、ETCパーソナルカードをわざわざ作る必要はありません。
ETCパーソナルカードのデメリット
デポジット(保証金)がある
デポジットの決め方はどうなっているのかというと、まず申し込み時に、月に利用する予定の通行料金の平均を申告します。
その料金を5,000円単位で切り上げ、それを4倍したものがデポジットの金額になります。デポジットは20,000円単位で増えていきます。例えば7,000円だと、切り上げて10,000円となり、4倍の40,000円のデポジットになります(下記の表を参照)
平均利用月額が5,000円に満たない場合も5,000円として算出するので、「最低でも20,000円」はデポジットが必要ということになります。
平均利用月額 | 5,000円 | 10,000円 | 15,000円 | 20,000円 |
---|---|---|---|---|
デポジット | 20,000円 | 40,000円 | 60,000円 | 80,000円 |
デポジットは高額のため、申し込み時に額を少なめに申告する人もいると思います。

平均利用月額について
「平均利用月額」といっても、具体的な計算方法や期間があるわけではなく、利用料金から判断して、事務局にデポジットを増額すべきとみなされたら増額要請がくるようになっています。
年会費が1,234円かかる
クレジットカード機能ありのETCカードは、年会費無料で作れるものもかなりあります。
年会費が有料のものは、クレジットカードの年会費も有料である場合が多く、特典も良いです。同じ年会費有料でもETCパーソナルカードは、特に特典もないため、もったいなく感じる人も多いでしょう。
ポイントが貯まらない
クレジットカード付帯のETCカードだと、ETCを利用した分のポイントがクレジットカードに貯まっていましたが、ETCパーソナルカード自体は「ポイントがありません」。
ETCマイレージサービスに登録すれば、その分のポイントは貯まります。
インターネットから申し込みができない、時間がかかる
インターネットからは申し込めず、電話で申込書を送ってもらい、それをまた返送するためクレジットカード作成時のようなお手軽さはありません。「1ヵ月程度」かかります。
デポジットを気にしながら使う必要がある
近場で月1回の利用ならいいかもしれませんが、帰省などで遠出をしたら大金をデポジットとして入金しなければならない可能性もあります。
例えば20,000円のデポジットを預けていた場合、東京から大阪まで高速道路を使うと、ETC割引ありで8,000円ほどの通行料金になります。
往復で16,000円です。16,000円は20,000円として計算しますので、その4倍の80,000円がデポジットになり、増額を要求される場合があります。
20,000円や40,000円程度ならまだいいかもしれませんが、60,000円、80,000円もしくはそれ以上も預けておくのは抵抗がある人もいると思います。
しかもカードを解約せず持っている限りはずっとです。「簡単に引き出せない預金」というふうに考えられる人なら問題はないでしょう。
デポジットは支払いには使えない
デポジットはあくまで保証金という扱いになっているため、預けているだけです。ガス料金の支払いのようにデポジットから通行料金が引かれるわけではありません。
初期費用
初期費用は最低でもデポジット20,000円と年会費1,234円で21,234円かかります。
20,000円は解約時に還ってくるので、実質1,234円です。
ETCパーソナルカードの申し込み方法は?
まずはETCパーソナルカードの事務局に電話して申込書を郵送してもらいます。申込書は他に高速道路のサービスエリアのインフォメーションなどにも置いてあります。
ETCパーソナルカード事務局:TEL 044-870-7333
(土日、祝日、年末年始除く9:00~17:00)
- 届いた申し込み書に名前や平均利用月額などの必要事項を記入し、ETCパーソナルカード事務局宛に郵送します。
- デポジットの払込票が届くので、郵便局やコンビニから振り込みます。
- 入金が確認されると、ETCパーソナルカードが郵送されてきます。
クレジットカードを作らなくてもいい分、手続きは面倒になっています。ひとつずつ順番に手順をクリアしていきましょう。
発行までにかかる時間はどのくらい?いつ使える?
電話で申込書を送ってもらい返送、払込票を送ってもらいデポジットの入金までが10日程度はかかります。
入金が確認されて2週間程度でカードが届きますから、「1か月程度かかる」と考えておきましょう。カードは届いたときから使えます。
利用方法と支払い方法
1ヵ月分の「ご利用料金のお知らせ」が届きますので、利用金額に間違いがないか必ずチェックするようにしましょう。
年会費1,234円はカード発行の翌月、翌年以降もその月に引き落としになります。領収書も支払いの翌月に郵送されてきますので、必要な人は忘れず保管しておきましょう。
ETCパーソナルカードの注意点
再発行にも費用がかかる
カードの紛失などにより再発行を受ける場合は、カード1枚につき1,234円(消費税等含む)を払う必要があります。紛失や盗難には気をつけましょう。
再発行費用は、年会費と同じく再発行されたカードの引渡日の翌月に引き落としされます。再発行も申し込み時と同じように、事務局に電話で問い合わせて、再発行手続きの書類を送ってもらいます。
デポジットの増額要請について
デポジットが20,000円の場合に限り、「未決済残高」が預けているデポジットの70%を超えたとき、超えた日以降の6日か23日のどちらかに「追加のデポジット」が引き落とされます。
40,000円以上の場合は、平均利用月額に応じてデポジットが決められます。デポジットの増額要請は、事前に文書が郵送されてきます。
未決済残高とは?
未決済残高とは、支払いが済んでいない利用金額の合計のことです。利用金額の計算期間は月末締めの翌月27日になるため、未決済残高はほぼ2ヵ月分となります。
連続した月で高速道路利用する際はこの点に注意したほうがいいでしょう。十分な残高がないと一気に利用停止ということもあり得ます。
年会費の請求月は1,234円も未決済残高として計算されます。
14,000円から1,234円を引いた12,766円が通行料金として利用できる限度額になります。年会費の請求月だけは、「その分利用可能額が減る」ということは覚えておきましょう。
自分のデポジットの70%(20,000円の場合)と80%がいくらになるかを事前に知っておくと、オーバーする可能性は低くなります。
残高不足と延滞料金
口座の残高不足で引き落としができなかった場合は、事務局からコンビニで支払える振替用紙を送ってもらえます。期日を過ぎたら「カード停止」になりますので注意しましょう。
災害や通信回線の故障、郵送事故などやむを得ない理由を除き、利用料金の支払いが延滞した場合には延滞料金として、未払金額に年10.75%を乗じた金額を支払わなければなりません。
利用停止と強制解約
次の項目に1つでも該当する場合、ETCパーソナルカードが利用停止になることがあります。
- 未決済残高がデポジットの80%(利用限度額)を超えた場合
- 残高不足により、利用金額の引き落としができなかった場合
- 利用平均月額の増加によるデポジットの増額に応じなかった場合
- 年会費等の費用を支払わなかった場合

ETCパーソナルカード更新の流れは?更新費用はかかる?
ETCパーソナルカードの「有効期限は5年」です。更新の流れはクレジットカードとほぼ同じで、更新月の前月の半ばごろに自動的に新しいカードが送られてきます。
このときの更新手数料はかかりません。年会費がそれに相当するものとなっています。
ETCパーソナルカードの解約について
解約するには、申し込み時と同じようにETCパーソナルカード事務局に電話します。折返しの電話があり、解約の書類を郵送してもらえますので、書類の提出とカードを返却することで解約できます。
解約時にはカードの返却が必要です。もう使わないからといって破棄しないようにしましょう。
解約時には指定の口座にデポジットが返還されます。返還までの期間は解約を申し出て1ヵ月程度になっています。ないとは思いますが、解約を申し出て5年を過ぎたらデポジットの返還の請求はできなくなっていますので注意してください。
ETC協同組合のETCカードとは?

ETC協同組合のETCカード、そんな組合初めて聞いたと思う人もいるかもしれません。この組合は中小企業の事業を多角的にアシストする目的で設立されました。
普通はクレジットカード付帯のETCを作るのが一般的なので、知名度が低いですが、内閣総理大臣・法務大臣・文部科学大臣などに認可されています。
法人ETCカード
「マイレージなし」のタイプと「マイレージあり」のタイプがあります。
一般的なETCカードでは、自分でETCマイレージサービスに登録しますが、このカードについては自分でできないようになっています。組合がすべてやってくれますが、手数料がかかります。
主に次のような特徴があります。
- クレジットカード機能はなし
- 新会社でも作れる
- 必要枚数申し込み可能
- スピード発行
- レンタカーや従業員の車でも使用可能
- 登録車両1台につき、最高4枚までカード発行可能
費用と支払い方法
- 出資金:10,000円
- カード発行手数料:864円(税込)/1枚
- 取扱い手数料:864円(税込)/1枚(年1回)
- 手数料:毎月の走行金額の5%(マイレージなし)、毎月の走行金額の8%(マイレージあり)
請求書作成、信販会社への立替保証、マイレージポイント全額還元などに伴う手数料が毎月の走行金額の5%および8%かかります。支払い方法は口座振替で、月末締めの翌々月5日が引き落とし日です。請求書は締め日の翌月20日ごろに発送となっています。
申し込み方法
1.申し込む
インターネットで申し込みの場合どちらか希望のフォームから申し込みます。FAXの場合は、申込書をダウンロードしてFAXします。
FAXで申し込み
2.書類の返送
メールおよびFAX到着後、書類(組合加入申込書、銀行口座振替依頼書、ETCカード申込書、同意書)が郵送されてきますので、必要事項を記入・捺印して、組合まで返送します。
3.振込み
郵送されてきた「ETCカード申請書」に書かれている案内に従って、出資金10,000円を振り込みます。
用意する書類
- 公的書類(法人の場合は3ヵ月以内の履歴事項全部証明書の写し。個人事業主の場合は所得税確定申告書の写し。税務署印のあるもの)
- カードを利用する車両の車検証写し
- 申請車両のETC車載器セットアップ証明書の写し
- 代表者の運転免許証および健康保険証両面のコピー
高速情報協同組合のETCコーポレートカード

高速情報協同組合とは?
高速情報協同組合は平成5年に設立された組織で、組合概要はETC協同組合とほぼ同じです。所在地も、どちらとも福岡県北九州市小倉北区となっています。
ETCコーポレートカードの特徴
ETCコーポレートカードは、
- 西日本高速道路株式会社
- 東日本高速道路株式会社
- 中高速道路株式会社
が発行する料金後払いのカードです。次のような特徴があります。
- 個人では作れない
- クレジットカード機能がついていないので安心
- 通常のETCカード割引に加えて、首都・阪神高速道路で20%割引
- まだ首都・阪神高速道路の割引を受けてない、利用頻度が高い場合に最適
- 利用明細書が届くため、管理がしやすい
カード1枚につき1台の車両番号データが登録され、カードの表面にもその番号が印字されます。そのため「複数の車両で使うことができません」。
また、ETCマイレージサービスには登録できません。
頻繁に利用する会社にはうれしい大口・多頻度割引制度
ETCコーポレートカードは大口・多頻度割引制度があるため、高速道路を頻繁に利用する企業に対して大きなメリットになるカードです。割引率は次の表により決まっています。
車両1台ごとの首都・阪神高速道路の利用料金/月 | 割引率 |
---|---|
5,000円を超え~10,000円以下の部分 | 10% |
10,000円を超え~30,000円以下の部分 | 15% |
30,000円を超える部分 | 20% |
表を見る限りでは、首都高速道路と阪神高速道路でしか割引されないように見えますが、通常のETCカードのように、深夜割引・休日割引・平日朝夕割引も同じく適用されます。
費用と支払い方法
- 出資金:10,000円
- カード発行手数料:617円(税込)/1枚
- 取扱い手数料:617円(税込)/1枚(年1回)
非組合員の場合、組合に入会することになりますので、1社につき10,000円の出資金が必要になります。加えてカード発行手数料が1枚につき617円、取扱手数料が1枚につき617円かかります。
「取扱手数料」となっていますが、最初の1回払うだけではなく毎年払う必要があるため、実質年会費と同じような扱いとなっています。
出資金は組合を脱退する時に返金されます。したがってカード1枚を申し込む場合、初期費用は11,234円(実質1,234円)になり、以降毎年617円かかります。
支払い方法は口座振替で、月末締めの翌々月8日が引き落とし日です。請求書は締め日の翌月20日ごろに発送となっています。
初期費用は通常のETC割引で十分もとがとれますので、作って損ということはありません。
申し込み方法
ホームページでフォームを入力し送信するか、電話で問い合わせて資料を郵送してもらいます。
「ETCコーポレートカード資料請求申し込みメールフォーム」はこちら
必要な書類
- 公的書類(法人の場合は3ヵ月以内の商業登記簿謄本の写し。個人事業主の場合は所得税確定申告書の写し。)
- カードを利用する車両の車検証の写し
※使用者欄の名義(使用者欄の記載がない場合は所有者欄が申し込み名義と同一である車両に限る - 申請車両のETC車載器セットアップ証明書の写し
高速情報協同組合の法人ETCカード

ETCコーポレートカードと違い、名義の関係なくレンタカーや従業員の車でも使用可能です。また、ETCマイレージサービスが利用できます。
管理を組合がしてくれますので、登録をする必要がありません。ポイント金額還元、請求書作成などすべての手続きに対して手数料がかかりますが、マイレージを無料通行分に交換できます。
その他の特徴は、
- 新会社でも作れる
- 利用限度額がない
- 登録車両1台につき、最高4枚までのカードが作れる
などです。
費用と支払い方法
- 出資金:10,000円
- カード発行手数料:540円(税込)/1枚
- 取扱い手数料:540円(税込)/1枚(年1回)
出資金が10,000円かかることと、取扱い手数料が毎年必要なところはETCコーポレートカードと同じです。発行手数料と取扱い手数料は少し安くなっています。マイレージ管理費用が毎月の走行金額の8%必要です。
申し込み方法
1.インターネットから申し込む方法と、FAXで申し込む方法があります。
インターネットの場合は、メールフォームに必要事項を入力し送信します。FAXの場合は申込書をダウンロードして記入した後、FAXを送ります。
2.書類の返送
メールおよびFAX到着後、「ETCカード申請書」が郵送されてきますので、必要事項を記入・捺印して、「申込書」「ETCカード申請書」「必要書類」を添えて返送します。
3.振込み
郵送されてきた「ETCカード申請書」に書かれている案内に従って、出資金10,000円を振り込みます。
必要な書類
- 公的書類 法人の場合は3ヵ月以内の商業登記簿謄本の写し。個人事業主の場合は所得税確定申告書の写し。
- 車両の車検証の写し
- 申請車両のETC車載器セットアップ証明書の写し
- 代表者の運転免許証および健康保険証両面のコピー
クレジットカードなしETCカードに審査はある?

商業登記簿謄本や所得税確定申告書を添付して提出するようになっています。ETCコーポレートカード以外は、新会社でも作れることがアピールされていますが、組合の規定により断られる場合もあります。
個人事業主になれば申し込める?
個人事業主になるだけなら管轄の税務署に開業届を出せばなれますが、申し込みには所得税確定申告書(税務署受付印要)か個人事業税納付書が必要になります。

事業者はどのカードを選ぶべき?

ETCパーソナルカード以外のカードはどう選ぶべきなのか、ということをまとめてみたいと思います。
首都・阪神高速道路を5,000円以上利用する事業者
「ETCコーポレートカード」が一番経費の削減ができていいでしょう。
その他の一般高速道路を利用する場合で、利用頻度が多い場合
ETC共同組合の「マイレージありの法人ETCカード」または高速情報協同組合の「法人ETCカード」がいいでしょう。
利用頻度が少ない場合
「マイレージなしの法人ETCカード」というふうに選べばいいでしょう。
クレジットカードありのETCカードが持てない人への他の解決策とは?

これまでの説明でETCパーソナルカードを作るのは面倒だということが、わかっていただけたと思います。ですから、どうにかしてクレジットカードありのETCカードを使いたいと思う人もいるのではないでしょうか。
考えられる解決策をご紹介します。
家族名義のカードを使う
ETC車載器と車は紐付けられていますが、ETCカードは車ともETC車載器とも紐付けられていないため、誰のカードでも使うことができます。
ですから、自分のETCカードを作れないなら、他人に貸してもらうという方法もあります。
ただし、借りたカードを使用する際は、「その名義人本人が同乗している必要」があります。これはどのカード会社でも利用規約で決まっていることです。
これを破った場合、不正利用とみなされて強制解約となる可能性もありますので注意しましょう。
生計を一にする家族に自分名義のカードを発行してもらう
カード会社によっては、ETCカードの家族カードを発行してくれるところがあります。この方法だと自分の名義でも作ってもらえるため、借りる場合と比べて同乗者を気にしなくても使えます。
ほぼ審査はありませんし、あってもクレジットカードの名義人の信用情報を参考に行われますので、自分の信用情報は気にする必要はありません。
ただし、使用料は「クレジットカードの名義人に請求」されますので注意してください。生計を一にする家族がクレジットカードを持っている、又は作れるなら検討してみるといいかもしれません。
Q&A


ETCパーソナルカードも深夜割引・休日割引など、クレジットカード付帯のETCカードと同じように割引が受けられます。また、ETCマイレージサービスにも登録ができます。

ETCパーソナルカードは、親権者の同意があれば「16歳」から作れます。
普通自動車免許は18歳からですが、普通自動二輪免許は16歳からとれますので、ETCを使える最小年齢は16歳ということになります。

障害者で未成年の方は、本人が運転での割引を受けずに、本人以外が運転による割引を受ける場合、親権者や家庭裁判所が選任した未成年後見人等の名義のETCカードも障害者割引の対象になります。
従って、親権者等のETCパーソナルカードがあればいいということになります。また、クレジットカードを作れるなら、付帯のETCカードでも割引が受けられます。
成人している場合は、障害者本人名義のETCカードが必要ですので、本人名義のETCパーソナルカード又はセゾンカードなどで、家族名義のETCカードを作って障害者割引を受けられます。
障害者割引の登録申請は、お近くの福祉事務所等ですることになります。その際ETCカードに障害者割引の情報を登録するため、通常のETCの利用方法で通過できます。

18歳未満でクレジットカードを作れない場合は、クレジットカードを持っている親が家族用のETCカードを発行してあげるという方法もあります。この場合の請求先は親の口座になります。

申込書の入手はサービスエリアに行くか、電話して送ってもらうかのどちらかなので、面倒に感じてしまう人もいるかもしれません。
実は、サービスエリアや電話で送ってもらう以外にも、インターネットオークションでも入手可能です。100円程度で落札できます。
ですが、本来無料でもらえるものですので、お金を払ってまで手に入れるメリットはあまりありません。
いつかはクレジットカードありで作るのがおすすめ
個人事業主や法人であれば、まだ楽に作ることはできますが、個人の場合、人によってはクレジットカードの審査なしでETCカードを持てるというのは、大きなメリットになります。
ETCパーソナルカードは、メリットとデメリットを見て頂ければ分かる通り、デメリットのほうが多く目立ちます。使いにくいため、最終手段として作るETCカードと考えたほうがいいでしょう。
一時的にクレジットカードが作れない状態なら、作れるようになるまで間に合わせとして運用する、という方法も検討してみてください。
そしていずれはクレジットカードありのETCカードを作ることをおすすめします。